本締め

建方で組み上げられた鉄骨同士を、水平・垂直方向を整えながら固定する工程を「ボルト本締め」と言います。

ボルトは一度に強く締めこむと、鉄骨同士の接合部分に遊びが無くなり、まだ締めていない箇所の接合部分にずれや歪みが生じる場合があるため、「一次締め」「本締め(二次締め)」と呼ばれる作業工程に分けて締め付けます。

単純な作業ですが、安全かつスピード、正確性が要求されます。

本締め

ボルト本締めの流れ

一次締め
鉄骨建方で使われた仮ボルトを、高力ボルトと呼ばれるボルトに差し替え、専用の工具で一次締めを行います。
マーキング
マーキングによって、「ナットとボルト」「ナットと座金」が一緒に回ってしまう「共まわり」や、異常な回転量などの締め付け不良が発見できます。
本締め(二次締め)
本締め専用の機械を使って本締めを行います。
トルク値(締め付ける力)が小さいと部材同士の接合が不十分になります。トルク値が大きすぎると、ボルトが破損してしまうため、規定のトルク値で締め付けられているか、ボルトの一本一本を確認していきます。
こうして、ようやく建物の骨組みが完成します。